突然の電話

シャワーを浴びてボーっとしていると、珍しく携帯電話がけたたましい音をたて始めた。最近、ワンギリが多いので、またかと思ったのだが、2度3度とコールされたので、慌てて応答してみると、福州に居るZさんからだった。


Zさんは以前日本に留学していた中国人で自分の先輩にあたり、現在は福州の大学で日本語を教えている。Zさんの日本語は並の日本人より達者なので、その名前を聞いて日本語で話そうとした瞬間に「中国語で話しましょう」とのお言葉。それからは、Zさんの流暢な中国語に、たどたどしい中国語で答えるのが精いっぱいな自分。こういう時、本当に情けない気分になる。


それでも、専門の授業の話は聞き取れないことが多いのに、なぜかZさんの話はほぼ聞きとれた。もちろん、自分相手に加減をしてくれたのもあるだろうが(日本語を話す時ですら、とても早口だった)、Zさんの話す中国語がきれいで聞き取りやすかったことも理由の1つだろう。中国語を学び始めて、初めてZさんの中国語を聞いたのだが、そのきれいな中国語に驚いた。今思えば、日本にいた頃、Zさんに中国語を習っておけば良かった。


今回は自分のことを気にかけて、電話をかけて来てくれたのだろうが、自分は色々な人に支えられているなと改めて実感した次第。