蒼井優特集

昨日は一日中、ボーっとしていたが、ふと思い出し、先日買ったDVDを見ることに。3本見たが、結果的にどの作品にも蒼井優が出演していたので、まるで蒼井優特集みたい。彼女は興味ある俳優さんの1人なので、成長を見るようで面白かった(フラガールのDVDで知ったのだが、彼女は2本目に観た「リリィ・シュシュのすべて」が映画初出演らしい)。


まず、観たのが「フラガール」。そういえば、この映画は、以前バイトしていた事務所で、映画好きのおばさんが絶賛していたっけ。

映画は実話をもとに作られたもので、2時間の映画があっという間に終わったという感じ。炭鉱の町復興を目的に作られたハワイアンセンターの話なので、背景に末期の炭鉱の状況があり暗い影がそこかしこに見られるものの、基本的には明るくまとめられている。ただ、炭鉱でしか働けない登場人物が、夕張に移っていくエピソードについて、現在の状況を知る自分は、複雑な思いをせずにはいられなかった。また、東京からダンスを教えに来る先生がよそ者扱いされる話などは、脚本家の経験も踏まえたものだろうかと想像したのだが、恐らく邪推だろう。

この映画に出演している豊川悦治、以前はあまり好きな俳優ではなかったが、最近見る映画で良い味を出していることが多くなったように思う。まあ、演技とか専門的な話はさっぱりわからないのですが。


次に観たのが、「リリィ・シュシュのすべて」。いつの頃からか気になっていた映画だったが、今まで観る機会がなかった。

リリイ・シュシュのすべて 通常版 [DVD]

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この映画は久しぶりに自分にとって救いのない映画で(以前観たものでは、「疾走」も救いがないように思えた。後輩には否定されたが)、「リアル」とは何かを少し考えた。そして、十代の半ばの頃は、あるミュージシャンに入れ込んだり、大人には理解できない自分たちだけの世界があると考えていたことなど、少しだけ当時のことを思い出したりもした。結局、環境や物が変わっても、自分らが十代だった頃と今とでは、程度の差こそあれ原理的には変わっていないのかもしれない。


救いを求めて最後に観たのが、「花とアリス」。これは自分が初めてDVDで観た映画?であり、以前の映画観たい症候群にかかった際に見た映画でもある。

花とアリス 通常版 [DVD]

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一度観たことあるので、安心して見られた。内容はともかく、主人公2人のコントラストが際立つように描かれており、基本的には別々に動くのだが、時にその2人が交錯する展開に巧さを感じる。あと、この作品に出てくる出演者も見どころの一つかもしれない。個人的には、この作品に出てくる広末涼子が好きだな。あと、「喧嘩じゃな」くても人が別々になってしまうことってあるよなって、映画を観た当時のことを少し思い出してしまいました。


それにしても、立て続けに映画を観たり、小説を読むのはパワーを使う。そう出来ること自体、とても幸せなことなのですがね。