E.W.サイード『人文学と批評の使命―デモクラシーのために』ほか
心身ともにすぐれないので、しばらく引き込もって自分のことに専念しようと思います。
昨日話していてジレンマを感じたのが、自分のやりたいことに対して、己の研究が「最良の」方法足りえているかどうかということ。「最良」でないなら、研究を放棄して「最良」の方法(少なくとも、そう思える方法)に鞍替えすれば良いのだろうが、研究を放棄することはできない(これに固執するのは、自分にとって意味があることだ)。このジレンマをどうのように解決するか、これが大きな問題。
意識した訳ではないが、今日手にしたのは、E.W.サイード『人文学と批評の使命―デモクラシーのために』、鹿島徹『可能性としての歴史―越境する物語り理論』、ピーター・ゲイ『小説から歴史へ―ディケンズ、フロベール、トーマス・マン』、今村仁司『ベンヤミン「歴史哲学テーゼ」精読 (岩波現代文庫)』と歴史学関係の本ばかり。
- 作者: エドワード・W.サイード,Edward W. Said,村山敏勝,三宅敦子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/08/23
- メディア: 単行本
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- 作者: 鹿島徹
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/06/28
- メディア: 単行本
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- 作者: ピーターゲイ,Peter Gay,金子幸男
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2004/09/28
- メディア: 単行本
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- 作者: 今村仁司
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/11/16
- メディア: 文庫
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当たり前だけど、借りた本のリストを見ると、その時何を考えていたか(考えようとしていたか)がすぐわかってしまい恥ずかしい。そして、これらの本を読んだからって、一気に問題解決といかないのが悩ましい…
追記.(08・5・30)
上には「ジレンマ」などと最もらしく書いているけど、ただ単に、隣の芝生は青い現象かもしれないし、自分の研究に没頭すればこんな「ジレンマ」は前面に出て来なくなるかもしれない(ただし、決して消えない)。