オリンピックの思い出

ニュースになっていなかったので、昨日武漢で行われた聖火リレーは恙無く終わったのだろう。別に意味はないのだが、ふと昔のことを思い出したので書き留めておこうと思う。以下は、単なるオリンピックについての思い出である。


オリンピックについての最も古い思い出は、ボーリング場でもらったイーグル・サムの人形だ。確か籤を引いて外れたらもらえるショボイものだった(3つもらったので、少なくとも3回以上籤を引いたはずである)。また、作りの粗い人形と、そこに付けられたアメコミ調アニメの絵がアンバランスだったことが、子供心に印象的だった。ただ。外れ籤の賞品だったぐらいなので、これをもらったのはもしかするとロス五輪の開催後だったかもしれない。


次に思い出せるのは、ソウル五輪。これは父親が持っていたライターに描かれていたトラのマスコットを今でもよく覚えている。そして、カール・ルイスベン・ジョンソンが対決した男子100メートル。これはリアルタイムでみた訳ではないが(多分寝ていた)、翌日小学校ですごい話題になっていたことだけははっきりと覚えている(ちなみに、ベン・ジョンソンが薬物使用で金メダルが剥奪された時も、クラスの話題を独占していた)。この頃、足の速い男子にはカール・ルイス、女子にはジョイナーというあだ名が付けられたのも今となっては懐かしい思い出だ(さらに、嘘つきにはベン・ジョンソンというありがたくないあだ名も付けられていた)。


そして数年後、中学校の社会の授業で、名古屋がオリンピック開催地候補に立候補していたこと(先生によれば、1988年開催オリンピックへの立候補だったらしい)、モスクワ五輪を日本がボイコットしたために名古屋五輪が実現しなかったという先生の話を聞き(真偽はさておき)、オリンピックはひどく政治的なものだなとふと思った記憶がある。また、オリンピックはひどくお金がかかるものだとわかり始めたのも、同じ頃である。


ここからは、情報が多過ぎる割にささいなことしか思い出せないこと(上に書いた思い出も十分ささいだが)、後日テレビなどで見た記憶とが交錯してるということで、書くべき思い出はほとんどない。ただ印象的だったのは、長野五輪を下宿先で見ていた時に、元イギリス皇太子妃ダイアナが事故で亡くなったことを伝える字幕ニュースが流れたこと。その時の状況はかなりはっきり覚えている。


中国に留学している年に、中国でオリンピックが行われるという偶然。これが今後思い出される記憶となるのか、そうであればどのように想起されるのか、それはこの夏の経験にかかっているのだろう。