歴史の長短

最近、アメリカ人と話す機会がまた増えたのだが、彼らと歴史の話をすると、ほぼ決まって、アメリカの歴史は短いから意味が無くて、日本や中国の歴史は長い(から意義がある)という話を聞く。


そもそも、周りに居るアメリカ人がそれほど多くないのに加えて、歴史の話をするアメリカ人は更に少ない。さらに、自分に対して謙遜?をしている可能性だってある。その辺りを割り引いても、彼らの中には何となく、歴史は長ければ長いほど意義があるという考えがあるのではないかと思う。


彼らがアメリカのスタンダード、もしくはマジョリティーだとは思わないが、こういう考え方は自分に少なからず驚きを与えた。今まで、日本より歴史が長いから中国の歴史は日本のそれより意義深いと考えたこともなければ、日本より歴史が浅いからアメリカの歴史は意味が無いと考えたこともないからだ(要するに、歴史の長短と意義の深浅はそれほど絶対的な関係で結ばれていないと思う。長短という客観的な基準を設ければ、確かにわかりやすいけど)。歴史に関する価値観はそれぞれだが、もっと色々な話を聞いてみたくなり、試みに拙い中国語で自分の考えを話してみたものの、あまりわかってもらえなかった気がする(これが価値観の相違に起因すると言い切れないのが悲しい。中国語と英語はしっかり勉強しないと)


いっそ機会があれば、アメリカで歴史を研究している人に話を聞いてみたいが、そんな人周りにいないし…