吾輩は猫である

sasuke_pasya2008-01-27

吾輩は猫である。名前はまだない。この前、ご主人様がベトナムという所に行ってしまったので、仕方なく今は別の家に来ている。繋いでいる紐は短いし(人間は色々なものを縛りたがるし、自らも縛られている。我々猫とは正反対の生き物だ)、部屋は寒い、さらにここの住人はみんな変なやつときている。

まずは金黄、こやつが吾輩をここまで連れてきたのだ。そういえば、ご主人さまと話している時に、鼻の下をのばしていたな。こやつはしもべとして(人間はみんな猫のしもべだ)、吾輩の身の回りの世話をしてくれる。そのおかげで、トイレやベッドは毎日いつも清潔だし、先日は吾輩専用のヒーター(猫目の吾輩には少し眩しすぎるが)を買ってくるなど、なかなか感心なやつだ。ただし、こやつは吾輩の好みを心得ていない。最近はグルメ御用達のキャットフード(これは勝手に人間が付けた名前だ)がなくなったため、米を食べさせようとするが、吾輩はグルメなのだ、人間などと同じ物が食べられるか。

次はアキム、吾輩を「新朋友」と呼ぶなどやや馴れ馴れしいのが気に障るが(何度も言うが、人間は猫のしもべだ)、いつも陽気に吾輩の機嫌をうかがってくる愛いやつである。ただ吾輩を撫でる時に、怖々撫でるのは如何なものか?人間ごときが吾輩を撫でるのだから、緊張するのは仕方ないが、撫でられる方の気にもなってみろ。こちらまで緊張がうつるではないか。こやつは、もう少し人の心、いや猫の心を読む訓練をする必要があるな。

最後はO、吾輩が呼べばすぐやってくる便利なやつである。今日はお腹が空いたのでしもべの人間どもを呼んでいると、「ねこまんま」なる物を作って持ってきた。味はまあまあだったが、お腹も空いていたことだし、完食してやった。ただし、こやつは無断で我輩の写真を撮りまくる、これではプライバシーも何もあったものではない。まぁ、3人のなかでは、こやつが一番扱いやすそうだし、何かあったら利用してやるか…