身近な中国問題?

昨日・今日と久しぶりに中国に居ることを痛感したので、メモ代わりに。


昨日、香港出身の友人の部屋にお邪魔した。そこは東湖のすぐ近くにあって、外観がきれいな学生寮で、以前訪れたクリスの友達の部屋とは、内装や施設など全てが異なっている(個々人の部屋がないことを除けば、留学生の宿舎と変わらない)。そこで彼に何でこうも違うのか聞いてみたところ、どうやらその寮には香港・アモイ・台湾の学生しか住めないらしい。ちなみに、住居費は他の中国人学生の部屋とほとんど変わらないとのこと。考えてみれば、香港・アモイはついこの前まで外国だったのだから、当然なのかもしれないけど、改めて中国の他の地域との「違い」を強く感じさせられた。台湾については、台湾の学生が留学生寮に住めないこと自体がおかしいと思うのだけど(それにしても、大陸の大学に入学する台湾の学生って、どれぐらいいるのだろう?)。


今日は、久しぶりに客庁でクリス・アキムと食卓を囲んだのだが、何故か話題がチベット問題に移っていった。クリスはチャイニーズアメリカン(と言っても、アメリカにはそれほど長く滞在していないのだが)ということもあってか、台湾問題や日中戦争などに関しては、他の中国人と異なり結構クールな意見を持っているのだが(少なくとも、自分に対しては)、チベット問題については全く違っていた。彼はもちろん英語を自由に操れるので、海外のニュースなどもネットを通して見ているのだが、この問題に関してはアメリカで報じられているニュースよりも、中国政府の発表を信じ(きっ)ている。中国で生まれ、友達もほとんど中国人であることを考えると、別に不思議ではないのかもしれないが、ちょっと驚いた瞬間だった。それでも、クリスだからこそ、こういうことについても話すことができるんだけどね。


中国語で生活する事以外は、あまり違和感を感じなくなった今日この頃だが、たまにこういう刺激的な事があったりする。今後は少し言動などに気をつけようと思った2日間だった(ブログに書いている時点で、間違っているのかも)。


追記.
思い出したことがあったので、追記を少々。博士課程の院生は、一般の中国人学生寮より、設備の整った寮に住めるとのこと。ちなみに、一般的に中国人学生の寮は男子寮と女子寮に分かれているのだが、博士課程の寮は男女共用である。これは博士課程の学生に勉強しやすい環境を整えるためなのだろう。日本だと、学部生より博士課程の院生の方が質素な部屋に住んでいる気がするが(あくまで、自分の周りを見た感想)、これも勉強しやすい環境と言えるのだろうか?


追追記.(2008・3・29)
上の記事の内容に補足を少し。チベット問題などはかなり「ナイーブ」な問題であり、それに対して自分の意見を述べるほどの能力はないし、ここで述べたいとも思わない。上の記事で言いたかったのは、ある点において異なる考えを持つもの同士でも仲良くやっていけるということ。また、自分は、日本や欧米で流されているニュースの内容が全て正しいと思っているわけではないし、それを盲信することはとても危険だとも思っている。