受難とフェミニズム

年始から今日まで3度ほど図書館に通っているが、その度に図書館横に出来た壁の様子が変っている。


まずは、正月2日に図書館に向かうと、今まで無かった壁が図書館周りを覆っている。掲げられていた工事計画の看板?によると、武漢大の図書館が拡張されるらしい。そういえば、昨年の11月辺りから図書館周りで工事がされていたが、この件と関係があったのだろうか(ない可能性も否定し得ない)?ちなみに、この工事計画の看板、中国少なくとも武漢では工期については触れられていたことがない。中国の人は余り工期を気にしないのか?まあ、工事現場の人を見てたら、あらかじめ工期を決めるということは無理なだけかもしれないけど…ともあれ、残りの留学期間の内に、完成した新図書館を見ることは不可能だろう。


そして次の写真が、1月7日の写真。完成後一週間で見事なまでに破壊されている。別に確証はないけれど、暗闇の中を走らせていた車が衝突したんだろうな。正直、今までなかった所にこんな物造られても、タクシーの運ちゃんたちからしたら、良い迷惑だもんね。ところで専門的なことは分からないものの、普通壁ってセメント?を塗る前に骨組みを組み立てないのだろうか。壊れた壁には、その形跡が全く見られなかったけど…


最後に下の写真が今日。補修工事がなされたことはわかったものの、何故同じ色にしない???手抜き工事なのか?それともまた破壊されないように、色違いにしてみたとか。きっと無駄な努力だと思うぞ、大学内を走るタクシーは夜でも結構飛ばすから。それにしても、わずか2週間ほどで3度も姿を変えたこの壁。次は一体どんな姿を見せてくれるのだろうか、乞うご期待。


ちなみに、今日借りてきた本は以下の5冊。竹村和子フェミニズム (思考のフロンティア)』、田崎英明ジェンダー/セクシュアリティ (思考のフロンティア)』、河口和也『クイア・スタディーズ (思考のフロンティア)』、E.W.サイード人文学と批評の使命―デモクラシーのために』、那珂通世『外交繹史』。返却期日は2月17日、忘るるべからず!!
今回は見ての通り、セクシュアル?な分野の本を中心に借りてきた。と言うのも、先日poyoさんと話してた時に、自分はフェミニストでもないしレディファーストでもないということを思い知らされたから。結論としては、要するに女性のことをもっと知りなさいというお話でした。もちろん、poyoさんが言ったのはそれだけの意味ではないのだろうけど、取りあえず頭で得る知識でも何もしないよりはマシだろうと思い、これら入門書的な本を借りてみた。自分の興味はかなり移ろいやすいので、興味があるときに読んでおかないと、すぐ他のことに走ってしまう危険性もあるし。ともあれ、残りの留学期間でもう少しレディファーストなりフェミニズムについて考えるなり、身につけたりしないと。


追記.(09・01・15)
手元にある辞書(講談社『日中辞典』)によれば、中国語で「ジェンダー」は「性」ないしは「性別」となっている(し、実際そう聞いたことがある)。ちなみに、日本語で言うところの「性別」はそのまま「性別」である。そこで思ったのが、「ジェンダー」と「(生物学的・身体的)性」は中国語ではどのように区別されているのだろうか?ジェンダー関係の本を翻訳・執筆する人、読者はものすごく混乱しそうな気がするのだが。