中越テレビ事情

武漢に戻ってから、風邪をこじらせていたので、テレビを見ながら時間を過ごしていた。


ベトナムで見たドラマの多くは海外のものを流していたが、興味深かったのはその吹き替え方法。実見したのは中国のドラマだったが、1人の人(自分が聞いたのは女性)が男性・女性の俳優に関係なく、ずっと語り続けると言うもの。さらに、その語りには感情の抑揚がなく同じ調子で1時間、俳優が怒っていようと泣いていようと冷静な声がテレビから流れ続けるのである。吹き替えと言うより、これはナレーション感覚。


また、中国で海外ドラマを流す場合、その多くが吹き替えである(地上波はですが)。俳優の口の動きと吹き替えの声が合っていないのはご愛嬌。中国の吹き替えは、1度原音をすべて消してから音入れをするのだろう。足音や物の音などが消されており、人の声しかしない不気味なドラマが時々流れる(自分が見たのは「渡る世間は鬼ばかり」。実は中国に来て初めて見た)。


ちなみに、中国のドラマは時代劇と戦争物、20〜30年前の中国を舞台にしたお涙頂戴ものがほとんど。中国のドラマにあまり興味がない自分は、最近聴力の勉強にと台湾のドラマをよく見ている。但し、1日に一気に3・4話流すことも稀ではないし、そもそもいつやっているのかよくわからないため、通して見るのはかなり難しい…