上海旅行記②(07年12月22日)

この日は朝から雨。そのため当初予定していた豫園をパスし、上海博物館へ。


しかしながら、いつもの教訓(空腹は人を狂わせる)に習い、博物館に向かう前に、お腹を満たしに、人民広場北にある黄河路の食べ物屋通りに向かう。入った店は焼き小籠包で有名な「小楊生煎館」。ここで、小楊生煎を2人前ほか牛肉湯などを注文。 まずは、店頭で渡された小楊生煎。外の饅頭はカリッとしており、中にスープがたっぷり。特に饅頭を結んでいる頂上部は饅頭が肉厚で柔らかく、めっちゃうまかった。これで4個3元とは、ありがとう小楊生煎館。次に出てきた牛肉湯(カレー味)や、酸っぱ辛いスープに春雨の入った物も、予想外に美味しく、いつもは人並み以上に食べる2人が、そのボリュームを前にひれ伏す。小吃(シャオチー)を侮るなかれ!


満たされ過ぎたお腹を引きずりながら、強くなる雨の中、ようやく上海博物館に到着。外見も立派だが、中に入るとその壮観ぶりに圧倒される。また、中国語のほか、英語・日本語・韓国語などのパンフレットが揃えられており、訪れる外国人の多さを物語っている。ここを全部見ようと思ったら、1日仕事になるので、興味のある展示だけ選んで見ることにする。我々が見たのは、青銅器館・彫刻館・絵画館・歴代印璽館・少数民族工芸館。
上海という街が本格的に開かれたのは、近代以降。どのような展示があるのかと思っていたが、中国全土から様々な出土物や作品が集められている。そういう意味で、東京を除く日本の国立博物館が各地域の歴史的展示をメインに行っているのとは、全く異なっている。また、フラッシュさえたかなければ、撮影も自由(フラッシュをたいていた人も居たが…)なのも、日本の博物館とは異なる。個人的には、北朝の彫像・印璽、少数民族の衣装・仮面に興味を惹かれた(ちなみに写真はどれも北朝のものではありません)。
それにしても、博物館1つをとっても(設備の充実度・文物の収集など)、上海の国内における位置づけの大きさを感じずにはいられない。


スタバで珈琲を飲みながら、疲れた頭と体を休め、次の作戦会議を開く。Iさんの強い希望で、目的地は新天地に決定。どうやら中国の小物などが売っている、おしゃれな場所らしい。やはり降り続く雨の中、Iさんの的確な指示のに従い、新天地に到着。着いた時には外が暗かったこともあり、この空間全てがライトアップ、また巨大なクリスマスツリーも飾られていたので、少し早めのクリスマス気分を味わうことに。Iさんは行きたかったお店で小物を購入でき、満足げな様子、良かった良かった。


頭と心は満たされた、次はお腹と思い、夕飯を食べに重慶火鍋のお店に向かうが、ネットで調べた場所にお店がない。路頭に迷っていたその時、Iさんが突然、体調の不良を訴える。オーマイッガ!ションボリしながら、ホテルに戻る2人。しかし空腹を過度に恐れる我々はホテル近くのお店で、しっかり炒飯と焼きそばをテイクアウトして戻ったのだった。(続く)