武漢旅行記②(2007年12月26日)

昨日の無理?が祟ってか、2人とも昼前にようやく起床。本日は武漢大周辺を回る予定なのに、困ったものだ。


今回も最寄りのバス停から運良く武漢大近くまでバスが出ていたので、バスを利用することに。漢口に来る時はいつもタクシーを使用していたので、バスを使って漢口から武漢大のある武昌まで移動するのは初めて。小1時間ほど走ったバスを降りた我々は、お腹を空かせたIさんのために、まず餅子(ビンズ、お好み焼きの具を少なくし蒸し焼きにしたような物)を購入し、大門口からまず留学生宿舎に向かう。それにしても、他の場所から武漢に戻ってくると、いつも喉の痛みを感じるのは何故だろう?


無事、宿舎に着いた我々をアキムが出迎えてくれた。こういう時、アキムの社交性(というより、物怖じしない性格)は大いに物を言う。Iさんに中国語で話しかけ、無理だとわかった途端、英語で話しかけ始める。荷物を片付けていた自分は全く感知していなかったが、それなりに会話をしていたような気がする。一方、人見知りのクリスは、ノソノソと部屋から出てくると、何故か自分の手をゴシゴシと服で拭きながら、左右をうかがった後、訴えかけるような目をこちらに向けながら、「Nice to meet you」とIさんに挨拶。「ちょっと待て、確か自分や同屋と初対面の時にそんなこと言わなかったぞ、お前は」と思ったものの、それ以上に可笑しいクリスの様子に自分はひたすら笑いを堪えていた。挨拶を終えた後、クリスは自分の巣へ、アキムは授業に行ってしまったので、2人で武漢の小吃を食べに、近くの東湖新村(ドンフーシンツン)へ。テイクアウトした熱干面(ルガンミエン)を食べながら、お土産を買いに、郡光広場まで歩く。ここで、花茶・日本のお菓子なのに日本にはない味のお菓子・インスタント熱干面などを購入し、また宿舎に帰還。


宿舎で片付けなどを一通り終えた、2人は本日のメインディッシュを食べに、よく行くお店へ。このお店は同学のKさんに教えて貰ったのだが、日本人留学生がよく利用しており、日本人も好きな味の料理が出てくる(ちなみに地元の中国人・時には韓国人留学生などで、いつもお店は満員)。お店に入って、よく注文する干遍土豆絲(ガンビエントゥードースー)・鶏鍋・木耳の炒め物・ビールを注文。ホッとしていると、Iさんに後ろに同学のKさんとSさんが座っていると指摘され、びっくり。写真でしか見たことないのによくわかったなと感心しながら、簡単に2人に挨拶。Iさんは日頃からKさんのブログを見ており、お気に入りにまで登録しているとのこと。こんな形の出会いは想像していなかったが、遇えて満足そうである。そうこうしているうちに、ぞくぞくと運ばれてくる料理に、箸をつけ始める。干遍土豆絲は細切りのポテトをあげたものだが、山椒や唐辛子で味付けさえており、ピリリと辛め。鶏鍋はこのスープをわざわざ持って帰るファンがいるほどに美味しく、日本人好みの味付けである。一通り食べ終わったものの、お腹が満たされない2人は、さらに四季豆の炒め物を追加。これには後ろで見ていた同学も、よく食べるなと呆れ気味のご様子。すべてを平らげ、満足した2人は、コーヒーを飲みに三度宿舎へ行くことに。


コーヒーを飲み終え、そろそろホテルへ帰ろうと宿舎の階段を下りていると、帰宅した金黄に遭遇。雨が降り出したと聞いたので、傘を取りに部屋に戻り、適当に挨拶を終えた後、再びバスでホテルに戻ったのであった。


これだけ忙しい1日だったにもかかわらず、Iさんが会いたかった人は一通り会えたとのこと。ちなみに、同屋に対するIさんの印象は、金黄:格好いい、クリス:可愛い系の格好いい、アキム:クマ(もしくは、トトロ)みたい、でした。彼女によると、自分を含めたこの部屋の住人4人は、金黄・クリスのビジュアル系と、自分・アキムのファニー系に分けられるそうです。(続く)