南京旅行記③(2008・04・21)

sasuke_pasya2008-05-10


昨日の「早く起きられたら、もう少し南京の街を見物しよう」という言葉がむなしく思える10時半過ぎに起床。もちろん、友人はすでに起きて、一通り?身支度を整えていた。12時過ぎの電車に乗る予定なので、慌てて飛び起きチェックアウトをして、ホテル前の食堂にブランチを食べに行く。まだ店員さんが朝のミーティング?をしていたにもかかわらず、入店し席につく。ハラハラしている自分に、友人は「開店してから、ミーティングをしている方が問題」ともっともな事を言い、即座に注文。


お腹を満たした我々は店の前からタクシーを拾い、一路南京駅へ。到着した南京駅は空港と見間違わんばかりのきれいさ&広さ。更に、すべてのアナウンスが中国語と英語でなされる国際基準。同じ都会の駅でも上海駅とは全く違っている。やって来た電車に乗り込むと、ここから鄭州駅まで8時間ほどの長旅。更に月曜日だというのに、電車は満員(目測で乗車率150%)。この人たちは一体何しにどこへ向かうのだろうか?仕方なく、寝たり読書したりおしゃべりしたり過ごしていたのだが、それにしても長すぎる。鄭州に着いたころには、座っていただけなのにもかかわらず、2人ともぐったり。鄭州駅では、下車してすぐ乗り継ぎのチケットを購入しに走る。時計は22時近くを指しているにもかかわらず、チケット売り場には長蛇の列。購入するまでに約1時間、これも自動券売機を導入すればかなり早く客を捌けるはずなのだが、多くの失業者を出さないためにも券売機の導入は当分ないだろうとのこと。さらに、やっと買えたチケットは無座、つまり席なしである。チケットを購入してから、「心配だ、やっていられない」と言い続けている友人を、お気楽な自分は「何とかなるって」と励ましながら、列車を待っていた。


1時間ほど送れてやってきた列車に乗り込むと友人に言われ、まず余ったチケットがないか確認するために、とある車両に向かった。どうやら、中国の列車は、キャンセルチケットを特定の車両で売っているらしい。しかしながら、あと数人というところで売り切れ、ますます席なしが現実味を帯びてきた。それでも、車内をうろついているとチラホラ空席らしきもの(1人で3人分の席を占領しているなど)が目に入ってくる。そこで、今度は真剣に席を探し始めると、何とか2人分の席を発見、即座に確保。キャンセルチケットを売っているはずなのに、なぜこんな状況が生まれるのだろうか?中国の列車は謎だらけである。ようやく確保した席に体を滑り込ます。しかし寝ようとすると、やれ果物だ、やれ懐中電灯だと、まるで「お前ら、自分がまだ働いているのに寝るつもりではないだろうな?」と言わんばかりに、乗務員が眠りを妨げにやってくる。ようやく眠れると思った頃には、列車は漢口駅を通過し睡眠を断念。武昌駅で列車を下り、痛くなった全身を引きずりながら、何とかタクシーで宿舎まで帰ったものの、授業に行く元気はなく、そのまま柔らかいベッドで深い眠りにおちたのだった。(完)


南京旅行記と銘打ってはいるものの、最終日はただ帰るだけでほとんど南京は出てこないので、あまり書く気はなかった。それでも、まだ完結していないとなると中途半端な気分になるので、最終日についても書いてみた。